ニュースリリース
板紙・段ボール新聞 2006/03/17 |
原価計算ソフト受注増 CADで営業力強化年間10本を導入 アドバンステクノロジーシステム(有)(愛知県稲沢市)が販売するCAD機能を備えた見積り・原価計算ソフト「Score!Factory」の導入実績が、04年10月の発売から1年という短期間で10件に達した。基幹システムとして生産管理面での機能も併せ持つソフトとしては稀な実績。背景には、CADを利用した提案営業力の強化を求めるユーザーニーズがあり、同社では紙器・段ボール業界を中心に更なる拡販を図る。 紙器・段ボール企業の営業では、顧客に提示する見積りを「この価格以下なら赤字」といった大まかな計算で出してしまうことがあり、その結果価格交渉で顧客に原価を説明出来ないことがある。その場合は他社との見積り比較で不利になることが多々あり、営業力低下の一因にもなっている。 同ソフトは原材料費や販売管理費などの各種数値を設定しておくだけで、見積価格中の各種コストを詳細に理解できる。CADや社内データと連動しているため、包装設計や素材、加工方法等どのような選択をすれば、コストや輸送効率など様々な面で優れるケースを製造できるかが詳細に判明する。見積りが素早く効率的に行えることで、営業マンや事務の負担軽減、取引先への迅速な提案など営業力を強化できる。 CADを使用して発注する顧客が増加したことで、紙器・段ボール工場でもCADを使用しないと提案や意思疎通が出来ず、受注に支障が出るケースも増加してきた。最近導入したユーザーの理由としては、エンドユーザーへの提案力の向上や、包装設計を中心に見積りを効率良く行いたい、などが挙げられているという。 現在は通算で13件の導入例があるが、紙器・段ボールを製造しない物流業者でも3社が採用した。梱包物に合わせて様々な形状の箱が必要になり、その度にボックスメーカーへ在庫確認や発注をすると手間やコストが膨大になるため、自社で設計して予算化したいというニーズが多い。印刷紙器メーカーでは紙や加工の種類が多く外注ルートも複雑なため、効率的な原価計算や受発注の実現に効果を上げている。 最新バージョンでは製品データを1画面にまとめて閲覧できる簡易化や、画面上で製品を全方向から確認できる完全3D化、プラ段など使用後に戻されるリターナブルを考慮した原価計算の実現など、ユーザー要求に応えて各種改良を施した。現在はサンプルカッタとのセット導入で合計から3割引を行う販売キャンペーンを展開している 問合せはTEL0587-24-3178 |